熱帯魚を飼い始める人に人気の高いグッピー。
人気の秘密はバラエティーに富んだ美しい模様と、繁殖力の強さではないでしょうか。
確かにグッピーは比較的環境への適応に優れていてブリードしやすいのでが、時に病気になってしまうことはあります。
グッピーが患う病気のひとつ、腹水病になる主な原因は何でしょうか?
治療法はあるのでしょうか?
腹水病ってどんな病気?グッピーにどんな症状が出る?
腹水病はエロモナス・ハイドロフィラという病原菌が原因で、内蔵の尿管や腎臓が炎症を起こすか、または腎臓が機能しなくなりグッピーのお腹に水が溜まってパンパンに膨らむ内臓疾患の病気です。
この病気の怖い所は、目で見てそれと分かるほどお腹が膨れますが、それ以外の兆候や症状があまりないのです。
病気の初期段階では食欲もあり、泳ぎにも影響が出ません。
しかし糞の色が白く変化したら残念ながら末期症状です。
グッピーが腹水病になる原因は?
腹水病の病原菌のエロモナスは、水槽に常時棲息する菌ですが、水質の悪化などで感染力が高まったために、グッピーが病気になってしまうケースが多いようです。
また先天的に内蔵が弱っていたり、老化によって抵抗力が低下したグッピーが罹りやすくなると考えられています。
腹水病の治療方法は?
まず病気になったグッピーを隔離します。
水温を内臓が活発に働きやすい28℃~30℃に保つようにしましょう。
餌は絶食か、量をごく少量にして薬餌のパラキソリンFを3粒ほど、或はグリーンFゴールドの顆粒を表示に従って与えます。
薬餌治療と平行して塩浴をさせます。
塩分濃度0.3%程度から始めて様子を見ましょう。
効果が見られない時は0・6%ほどまで濃度を上げてみてもいいでしょう。
また塩浴の他に、ココア浴という治療法もあります。
水30Lに対して純ココアを5グラム程度入れます。
効果のあった方法で治療して、様子を見てください。
まとめ
現在薬浴中のグッピーとバルーン
良くなってくれたら良いな(´・ω・) pic.twitter.com/T5X9ADIaqj— 毒女 (@doku0nna) 2015年4月23日
腹水病は重病で、一度罹ってしまうととても治りにくい病気と言われています。
また伝染力が強いので、できるだけ早期に発見して他のグッピーに影響が出にくくするよう心掛けましょう。
腹水病のグッピーがいた水槽は、消毒も兼ねて是非水質状態の見直しをしてみてください。