雌のグッピーは、お腹の中で孵化した稚魚を産む、卵胎生魚です。
生後3か月もすると立派なお母さんになり、一度の接合で3回出産します。
初産こそ稚魚の数は少なめですが、その後は月に1度、20~100匹の稚魚を産みます。
成熟すると常時卵を抱えている状態になるので、水槽に健康な雌グッピーが数匹いれば、いずれかのグッピーが常に出産間際な気がしてくるほどです。
そんな中で同じようにお腹が膨れる病気の、腹水病と妊娠を見分けるのはとても難しくなります。
腹水病と妊娠、グッピーに与える影響は?
腹水病は、エロモナスという病原菌がグッピーに内臓疾患を発症させ、お腹に水が溜まる恐ろしい病気です。
薬浴や薬餌、温度管理など様々な治療方法がありますが、治療が難しい難病です。
また伝染力が強いため、早期に発見して直ぐに隔離、治療することが大事です。
一方妊娠は、逆子などのリスクはありますが、雄と一緒に泳いでいる限り、自然なことです。
グッピーの妊娠の特徴とは?
・あまり餌を食べなくなる
・水槽の側面に鼻先をつけて上下に激しく泳ぐのを繰り返す
・せわしなく猛スピードで移動する
・バックに泳ぐ
・他の魚を神経質に追いやる
・水草に尾ひれをくっつける動作をする
・水底や水面でじーっとしている
などがよく見られる行動です。
また個体差はありますが、身体に出る特徴としては妊娠初期に身体がふっくらしたり、お腹が黒っぽくなる雌グッピーもいます。
また妊娠後期になるとお腹が四角っぽくなり、呼吸が荒くなり、肛門が膨らみます。
そして、ヒレを大きく張って今にも産みそうな仕草を見せます。
グッピーの病気、腹水病の特徴は?
お腹がパンパンに膨れたのが雄であった場合はすぐに見分けられますが、やっかいなことに、雌の場合は症状が悪化して糞の色が白くなるまでは、餌も食べ泳ぎにも変化が見られないため、妊娠との見分けは大変困難です。
病的にお腹が膨れて、いつまでも出産しない雌グッピーは残念ながら腹水病の可能性が高いといえるでしょう。
まとめ
グッピーが腹水病を患ったか、それとも妊娠かを判断する時、妊娠している雌グッピーのお腹に稚魚が見える場合は妊娠で確定ですね。
しかしグッピーの種類や個体差によっては、稚魚が目視できない場合もあります。
もし同居する雄グッピーの中に腹水病の症状が出たら、雌グッピーの妊娠も腹水病を疑ったほうがよさそうです。