色鮮やかで尾びれも長くて、とても綺麗なグッピーを見た事はないでしょうか?
グッピーの本来いる種類の中には、なかなかこう言う個体は存在しません。
いわゆる交配を行わないと、コンテストでも注目を集めるようなグッピーは誕生しないのです。
グッピーにも遺伝の法則があるのでしょうか?
人間でも親から生まれた子でも似ている子と似ていない子と言うのがあると思います。
当然グッピーも、遺伝子によって子孫に親の遺伝子が組み込まれていく事になります。
AのグッピーとBのグッピーを交配させた場合には全ての子どもには、ABの因子が全て入り込んでしまいます。
これはAとBの遺伝子の内で優勢な方が子どもに受け継がれます。
いわゆる優勢遺伝と言う物です。
次に産まれたAB同士を交配させるとどうなるか?と言う事になります。
その場合にはAA個体25% AB個体50% BB個体25%と言う風に2世代前の個体が分離して現れる現象が起きるようになります。
これを分離の法則といいます。
またRr(R=赤色遺伝子r=青色遺伝子)の遺伝子を持つ雌雄で交配させた場合には、RR個体25% Rr個体50% rr個体25%の割合になります。
このグッピーはもともとが青色系なのですが、この数字から見る通り赤のグッピーが25%産まれてしまう事になります。
Rの遺伝子は劣勢遺伝子と言う事になって行きます。
青色が発色するには赤の遺伝子が無いと綺麗に発色しないと言う事になります。
これだけの説明だけでも頭が混乱してきました。
グッピーは遺伝の法則で色や尾びれが決まってくるのか?
先ほど紹介したのは遺伝の法則の基本的な所です。
グッピーの持っている遺伝子の優勢遺伝と劣勢遺伝の関係がわかれば、色の発色を強くする事も尾びれを長くする事も可能でしょう。
但し、グッピーが持っている因子が多ければ多いほどいろいろな形に変化したり色鮮やかになっていくのですが、中には偏った遺伝子しかもたないグッピーもいます。
交配させる時には、そのグッピーの遺伝子の因子が何を持っているのかを考えなければならない事になるのです。
尾びれが長いグッピーと尾びれが短いグッピーを交配させた場合に先ほど紹介した遺伝子の方法で考えれば、尾びれは必然的に小さくなる傾向のものが多く生まれるはずです。
但し尾びれの短いグッピーでも因子の中に長い尾びれの因子が混じっていたとすれば、異常に大きい尾びれを持つグッピーが現れる可能性も否定はできない事になります。
当然グッピーの色も尾びれと同じ理論で構成されています。
交配させるグッピーの因子を知っておく必要性があると言う事になるのです。
これは、一日で当然出来る物ではありませんデーターを取り続けなければ、このグッピーの因子は判明しない事になります。
自分の思った通りのグッピーを作りあげるには、相当な時間を要する可能性もあると言う事になります。
まとめ
グッピーの遺伝法則で色や尾びれが違う物が出来るのか?について紹介してきました。
遺伝子がらみの交配ですから、かなりの年月と根気が必要になります。
もしこのグッピーの因子がこれだ!と思って交配させたら全く違った子どもが生まれた場合にはかなりショックですからね。
グッピーに始まりグッピーに終わるとまで言われているくらいですから、かなり真剣にやりだしたら止まらないと言う事なんでしょうね。