塩水浴とは、弱った熱帯魚を塩水に入れることで体力の回復をはかり、寄生虫や病原菌を駆除する治療法です。
塩を入れるだけなので手軽に思えますが、濃度や量、期間を誤ると逆効果になってしまいます。
グッピーに元気になってもらえるよう、しっかりチェックしておきましょう。
塩水浴の方法
グッピーを元気にするための塩水浴、逆効果になってしまわない様に、正しい塩水浴の方法を知っておきましょう。
塩の選び方
どのような種類の塩が適切かということには様々な意見がありますが、一般的に販売されている塩でよいとされています。
味塩は添加物が含まれますので使用できません。
ミネラル分が含まれている塩がよいとする意見もありますが、過度に多いものは水質に影響を与えます。
添加物が含まれていない普通の塩であれば問題ありません。
濃度や量
浸透圧に対する体の負担を軽減させるためには、体内と体外の塩分濃度の差を縮める必要があります。
よって、濃度は体内の塩分濃度に近づけることになります。
熱帯魚の体内の塩分濃度は0.6パーセント~0.9パーセントといわれていますので、0.5パーセント程度の濃度の塩水を使用するのが一般的です。
1リットルあたり約5グラムの塩を入れましょう。
10リットルであれば、約50グラムです。
実際に計ってみると多く感じますので心配になってしまいますが、あまり濃度が薄すぎても効果が望めませんので、目安量を入れて様子を見ましょう。
期間は1週間程度
グッピーは塩分に耐性があり、熱帯魚の中でも体が丈夫です。
といっても、塩水浴は1週間程度にしましょう。
もし効果が認められない場合は様子を見て期間を延ばすことも可能ですが、必ずよく観察して判断しましょう。
体調が回復したら、急に元の水槽に戻すと体に負担がかかりますので、少しずつ濃度を薄めるという処置が必要です。
塩水浴で全ての病気が治るわけではない
尾ぐされ病、白点病には特に効くとされている塩水浴ですが、全ての病気に有効であるとはいえません。
また、あまりにも弱っている場合にも塩水浴での回復の見込みは厳しいでしょう。
初期段階で気づいてあげられるよう、日々の観察が重要となってきます。
まとめ
日曜日に所沢航空記念公園の噴水で保護したグッピーたちは、1匹は亡くなりましたが、残りは元気になりました。まだ塩水浴中なのでご覧のとおり殺風景な水槽ですが、近いうちに砂利とポンプを設置して、きちんと水槽を立ち上げられそうです。 pic.twitter.com/kurPshnoGQ
— 桐 (@debusamen) 2016年6月7日
塩水浴の濃度や量、期間には目安がありますが、生き物ですので必ずこれといった数値が決まっているわけではありません。
あくまでも目安ですので、飼い主の判断に任されます。
初心者で自信がない場合は、目安に従うとよいでしょう。
健康を保てるよう予防は徹底して行い、体調に敏感になれるよう毎日のチェックを欠かさず行いましょう。