グッピーは1回の接合で雌は3回も産仔をする繁殖力の強い熱帯魚です。

個体差はありますが、産仔は深夜から早朝にかけて行われるようです。

出産を無事に終えたお母さんグッピーが、元気な稚魚と一緒に泳ぐのを見ることは楽しみですが、時として逆子などのアクシデントが起ってしまうことがあります。

グッピーの稚魚が逆子になる原因は?

グッピー 出産 逆子

お母さんグッピーは、稚魚を総排泄腔から産みます。

通常、稚魚は身体を丸めた状態で出て、すぐに身体を伸ばして泳ぎ始めます。

これは母体の負担を軽くするためと、稚魚の身体が引っ掛からないようにするためだと考えられています。

しかし、母さんグッピーがまだ新米であったり、慣れない出産ケースでの生活でストレスを感じて体調がすぐれないまま出産してしまう、または稚魚がお腹の中で身体を伸ばしてしまったため、などの原因が考えられています。

通常のグッピーの産仔はどのくらい時間がかかる?

グッピーの出産時間は種類によって、また個体差が大きいのですが、一般的には1時間~6時間ほど、ベテランのお母さんグッピーともなると100匹以上も産むので、産仔に丸々1日掛かることもあります。

出産のペースは1~5分おきに1~5匹を出産します。

少しインターバルを置いてひっきりなしに産むのです。

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生まれてくるグッピーの稚魚が逆子だとどんなリスクがある?

逆子は尾っぽが先に出ようとするので、産道をスムーズに通過しにくくなります。

ある例では逆子が総排泄腔に引っかかって、1匹産むのに1日も経過してしまったそうです。

1匹に1日では、母グッピーと仔共々、体力を消耗してしまいます。

最悪の場合にはどちらか、あるいはどちらも亡くなってしまうこともあるのです。

無事に生まれたとしても、稚魚の身体がVの字になってしまうこともあります

これは逆子で生まれた時に背びれが引っ掛かることが原因です。

グッピーの稚魚が逆子で生まれそうな場合のアドバイスは?

お母さんグッピーがあまりにも苦しそうにしていたら、適度な刺激を与える方法があります。

出産ケースを移動させてみる、あえて水替えをする、または水を追加してもいいでしょう。

極端にストレスになるような荒治療ではなく、あくまでもキッカケを作ってあげるようにするのです。

まとめ

深夜から早朝に行われる生命のドラマは、目撃することさえ大変なことです。

産仔の周期が28日前後なので、母体の疲労も相当なものでしょう。

仔産みは母体にとっても、稚魚にとっても命がけだということが良く分かります。

お母さんグッピーは次の産仔に備えて体力を回復させて、稚魚には育ちやすい環境を準備してあげたいですね。

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